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『デオダ・ド・セヴラック 南仏の風、郷愁の音画』 (叢書ビブリオムジカ ISBN978-4903951461)が
入荷いたしました。これまであまり知られることのなかったセヴラックの魅力やその音楽思想の意味を
解き明かしてくれる書籍です。

※売り切れの際はご了承くださいませ。

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「マーラー、セヴラックの共通点」

(文責:大村新 ディスクユニオン神保町フリーペーパー『音読帖』vol.5より加筆修正)


 スタンリー・キューブリックは自身の映画や思想について、まとまった著作や自伝を残さなかった。

 しかし《2001年宇宙の旅》の制作意図について、キューブリック自身が克明に語った「プレイボーイ・インタビュー」と呼ばれる記録がある。

 インタビューアの巧みな誘導によって、キューブリックは『2001年宇宙の旅』だけではなく、当時の社会・哲学・科学に対する彼自身の問題意識について、かなり饒舌に語っている。

 インタビューの終わりに、キューブリックは彼の思想の核心に触れるような言葉を発している。

…宇宙で最も恐ろしいことは、敵意ではなく、無関心です。しかし、もし我々がこの無関心を諦念とともに受け入れられれば、一つの種として、我々の存在は真の意味を得ることができるでしょう。どんなに暗闇が深くても我々は自身の光で照らさなければならないのです。…(筆者訳)

 どんなに私たち個人が悲惨な体験をしたり、逆に満ち足りた幸せを感じても、心の外に広がる世界は何も変わらない。

 この感性を色濃く持っていた作曲家がマーラーだった。彼の《亡き子を偲ぶ歌》には、子どもを亡くした親の悲痛な心情と、穏やかな天候のギャップが印象的に描写されている。

 もう一人、別の作曲家がこのような感性を美しい作品に昇華させている。

 デオダ・ド・セヴラック作曲《ランドラック地方にて》の《墓地の片隅、春》(1905年刊)だ。

 この作品の楽譜と一緒に印刷されるはずだったセヴラック自作の詩から、この曲が1897年に亡くなった父と、その翌年に19歳で亡くなった妹に関係していることが分かる。

 《墓地の片隅、春》は終始穏やかな曲想。鐘を模倣した音形から開始され、あまり変化することのない完全5度の伴奏の上に、静かなメロディが歌われる。深い物思いに浸るような和声は、他のフランスの作曲家の作品と少し質感が異なっている。

 死の象徴として古くから用いられてきたグレゴリオ聖歌《ディエス・イレ》が引用されるが、そのメロディは不完全で、言われなければそれと気づかないほどだ。

 それは生々しい悲しみではなく、親しい人の死ですら、過去の記憶になってゆくように響く。

 作品が美しい盛り上がりをみせる後半部は、筆者には何故か、ヤナーチェクの《利口な女ぎつねの物語》の神秘的な森の情景を思い起こさせる。

 セヴラックは、彼が残した様々な作品のタイトルから分かるように自然の美しさを深く愛した作曲家だった。人間の個人的な感情を超えたところに存在している自然、毎年春になると緑があふれ、枯れた大地を被う神秘性、その果てしない時間を体験したのだろう。

 《墓地の片隅、春》は開始部の鐘の音と共に、最後付加6度の和音で閉じられるため、終結感がない。この和音はマーラーが《大地の歌》の終結部で用いた和音と一致する。

 音楽は、人が無限に向き合う感情でさえ、聴き手に喚起させてしまう。音楽は魔術と同じものなのだ。


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『マーラー《大地の歌》第6楽章《告別》より』

…愛しい大地に春がきて、あちこちに花が咲き乱れる。

緑は木々を覆いつくし、永遠に遥か彼方まで青々と輝きわたる。

永遠に、永遠に…














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ディスクユニオン神保町店
所在地:


地下鉄神保町駅A5出口から徒歩2分、JR御茶ノ水駅から徒歩5分
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(よく行列ができるメロンパン屋さんの2Fです)

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取り扱いジャンルはオールジャンル、在庫展示量3万点以上!
特にCLASSICの品揃えには自信があります。

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